田植前後の管理について

田植前後の管理について

関東甲信地方の3ヶ月予報(平成31年3月25日)によると、4月、5月の天気は数日周期で変わり、6月は曇りまたは雨の日が少なく、平均気温の高い確率が40~50%と予想されています。

寒暖の変化が大きい時期ですから、以下の事柄を参考にして、実り多き秋を迎えましょう。

1 田植前の育苗管理

温度の変化に注意し、日中は換気等を行って苗を十分外気になれさせましょう。

逆に夜温は10℃を下回らないようにしましょう。

もし立枯病が発生した場合は、表1を参考に対応してください。

表1 立枯病の防除
201905-1

2 箱施用薬剤

表2の薬剤を使用して、予防の徹底を心掛けてください。

表2 箱施用剤
201905-2

3 田植後の管理

(1)生理障害が発生した苗も、田植をすれば回復しますので、都合のつくかぎり速やかに田植をしましょう。

田植までに期間がある農家は、いもち病の予防を兼ねて、フジワン粒剤等を用いて、根張りを良くし、生育の促進を図りましょう。

(2)田植をしたほ場で、活着の悪いほ場や植え傷みしたほ場では、除草剤の散布時期に注意して(少しずらして)ください。

(3)田植をしたほ場で、苗の葉色が淡いほ場が見られた時は、温度の影響でまだ元肥を十分吸収できない場合がありますので、すぐに追肥は施用せず、少し様子を見てください。

4 除草剤の使用

表3を参考に、しっかり除草しましょう。

一発剤除草剤を使用する場合、3~4日間湛水状態を保ってください。

水持ちが悪い等ほ場条件でやむを得ない場合は、従来の初期剤→中期剤(場合によっては後期剤使用)といった体系防除を行ってください。

表3 箱施用剤
201905-3

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。