タマネギの苗作り 種まきのコツ
タマネギの苗作り 種まきのコツ
タマネギのまきどきが近づきました。種まきの適期は品種によって異なり、極早生(関東南部以西は9月初旬)と中・晩生種では15~20日の開きがあるので、種子を買い求めるときによく確かめてください。
苗床は、前作にネギ類やナスなどを栽培していなかった畑を選び、半月以上前に石灰と完熟堆肥(たいひ)を与え(未熟のものは禁物)、よく耕しておきます。種まきの数日前に幅80cm内外のベッドを作り、化成肥料と過リン酸石灰(1m2当たり大さじ5杯くらい)を施し、15cm内外の深さによく耕し込みます。まく前は、排水を良くするためベッドの中央部をやや高くして、板切れで丁寧にならします。
種まきは、1cm四方に1粒ぐらいの間隔で全面均等に行います。あるいは横方向に10cmの列間隔になるよう板切れで深さ5~6mmの溝を作り、やや厚めにまきます。
種まき後、5mm目ぐらいのふるいで3~4mmの厚さに覆土し、その上を板切れなどで軽く押さえ、種が流れ出ないようじょうろで2~3回に分けてたっぷりかん水します。その上に、草木灰かもみ殻くん灰を土が見えなくなる程度に覆い、さらに細かく砕いた完熟堆肥を、薄く満遍なくかけます。最後に防乾のための稲わらをベッド全面に薄く覆い、風で飛ばされないように竹棒などで押さえておきましょう。この稲わらは、5~6日たってタマネギが発芽してきたら取り除きます。このとき、乾いていたらたっぷりかん水して発芽を促し、生育をそろえます。
【注釈】
掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。
- 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
- 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
- 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。