実入りの良いトウモロコシ作り

実入りの良いトウモロコシ作り

 もぎたての新鮮な味と歯ざわりは格別で、トウモロコシはまさに夏の自家菜園の人気者です。子実のぎっしりついた、食べ応えのあるものが欲しいのですが、小さな菜園で育てると、どうしても皮をむいてみたら歯欠けでがっかりという場合が少なくありません。
 粒がぎっしりついた実入りの良いトウモロコシ作りには、雌穂に花粉が十分つくようにすることが大切です。丈が1m以上に伸びると、まず先端の雄穂が先に伸びだして開花し、その後数日たってから下方についている雌穂の絹糸が伸びて開花し、上からこぼれて飛散する花粉を受けて、受精が行われます。
 受粉を完全に行わせるためには、幼穂の発育中、極端な低温や乾燥を避け、健全な花に発達させることです。生育が遅れると雌花の開花が遅れ、受粉できる期間が短くなり不稔(ねん)が増えます。雌花の絹糸は10日以上も能力を保ちますが、花粉は1日で発芽能力を失ってしまうので、このような結果になりやすいのです。
 また、栽培する株が少なく孤立状態では、飛散する花粉粒が少ない上に、風で外の方へ飛んでしまうものが多く、不稔粒を生じやすいので、できるだけ2列以上に、少なくとも10株以上の多数株にして、群落を作るように栽植することが大切です。
200705.gif できるだけ葉の働き(光合成のもと)を良くするために、下の方から出た脇芽も欠かないで伸ばすこと、充実した穂を得るために一穂だけ残し、ほかの小さいものは途中で取り除くことも管理のポイントです。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。