茎が球形に肥大するコールラビー
茎が球形に肥大するコールラビー
板木技術士事務所 板木利隆
コールラビーは、キャベツの変種で、葉は小さくて葉柄が長く伸び、生長するにつれて茎の基部が肥大してくるので、球茎カンラン(キャベツ)、カブカンランとも呼ばれます。冷涼な気候を好みますが、キャベツよりも耐暑・耐寒性が強いので育てやすいのが特徴。形が面白いので、観賞用としてプランターや鉢植えにしてもよく、家庭用におすすめしたい野菜の1つです。
緑色種と赤紫色種があり、前者はグランドデューク、サンバードが代表的なものですが、後者はきわめて少なく、選択の余地はあまりありません。盆栽用の浅鉢に両品種を紅白の寄せ植えにすると、たいへんきれいです。
これから秋にかけてが種まきの時期になります。性質が強健なので、畑に直まきする場合は、間引いて株間を10~12cmぐらいにして育てるとよいでしょう。少ない本数なら、キャベツに準じて苗を育て、畑にベッドをつくって植えつけます。いずれも食味をよくするために、元肥を2~3回行って素直に育てることが大切です。
球がふくらんできたら、下の方から出ている葉はとくに必要ないので、葉柄の基部を1cmぐらいだけ残して、ハサミで切り落とします。
球径が6~7cmになったら収穫を始めていい時期です。
収穫したら、まず玉の上方と下方の硬い部分を切り落とし、若い部分はそのままにして5~6cmの厚さに切り、サラダ、酢の物、煮物、炒め物、塩漬け、みそ漬け、ぬか漬けなどに用いてみてはいかがでしょう。火を通すと柔らかくなるので、スープやソテー、グラッセなどにも向いています。食べ方が分かれば、親しみもグンと増しますよ。
【注釈】
掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。
- 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
- 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
- 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。