結球ハクサイ作りのポイント
結球ハクサイ作りのポイント
なかまでよく締まったハクサイの球は、70~100枚という多くの葉によって構成されています。このような立派なハクサイを育てる上で大切なポイントは次の3つです。
1 種まきの適期を外さないこと
夏の暑さが峠を越したころの8月下旬(関東南部以西の平たん地の場合)が標準です。早過ぎると暑さのため苗の育ちが悪く、あとで病害が発生しやすくなります。遅過ぎると最も育ち盛りのころに気温が低下してしまうため、葉の肥大が足りず、成長点に花芽ができて葉の枚数の増加が止まってしまい、球の締まりが悪くなってしまいます。最適期は4~5日と考えてよいでしょう。
2 根の分布に応じた施肥を入念に
ハクサイの根は浅く、横に広がる性質を持っているので、元肥は畝全面にばらまき、深さ15~18cmぐらいに耕し込むようにします。涼しくなると盛んに肥料を吸収し、急速な成長を遂げますから、元肥には良質な堆肥(たいひ)と油かす、化成肥料を施し、植えつけ後、20日と40日、結球し始めのころの計3回を目安に追肥するように心掛けましょう。野菜の中では多肥好みですから、多量の降雨で肥料が流失したと思われるときは、それを補うための追肥も必要です。
3 害虫防除を怠らないこと
アブラナ科好みの害虫は必ず発生するものと考え、苗床から防除に努めます。べたがけ資材で飛来を防止するのが一番有効です。苗床から本圃(ほんぽ)の前半の時期(株同士の葉が重なり始めるころまで)に被覆すれば、ほとんど農薬に頼らないで済みます。
【注釈】
掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。
- 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
- 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
- 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。