冬の間のイチゴの管理

冬の間のイチゴの管理

200401.gif 10月に畑に植え付けた露地栽培のイチゴは、本格的な寒さにあって地上部の育ちはすっかり止まってしまい、身を縮めて休眠状態に入っています。この間は、土が極端に乾き過ぎたなら畝間にたっぷり水を与えます。土が軽くて霜柱が立って株が浮き上がりそうなところでは、株間の地面に粗めのたい肥を薄く敷くなどしますが、特にそのような状態にならないようでしたら、そのままにしておいてかまいません。
 厳寒期を過ぎ、イチゴの新葉が元気づき始めるころ(当JA管内では、3月上旬頃の気温)、株元近くの枯れかかった葉を付け根からとり外して整理し、株間に化成肥料と油かすを1株当たり小さじ1杯くらいずつばらまき、竹べらなどで軽く土に混ぜ込みます。イチゴは肥料あたりしやすいので株のすぐ近くにまいたり、また根を傷めたりしないよう注意して作業しましょう。
 畝全面に黒色のポリエチレンフィルムを敷く(マルチするという)方法は、地温を高くし、草を抑え、雨による肥料の流亡や土の固結を防ぎます。また、果実に土がはね上がるのを防ぐなど、一石四、五鳥の効果がありますから、イチゴ栽培にはぜひとも取り入れたい手法です。これは下葉取り、追肥などをした後のこの時期に行います。
 マルチの仕方は図の通りフィルムで畝全面を覆い、周囲に土をかけてフィルムをきっちり固定してから、イチゴが当たっているところにカミソリで切れ目を入れて、葉を上にのぞかせてやります。このとき、株元付近の草は入念に取り除いておきましょう。

一覧へ

【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。