人気の中国野菜チンゲンサイ

人気の中国野菜チンゲンサイ

200406.gif 近年導入された中国野菜のうちで、最もなじまれて人気があるのはチンゲンサイです。煮ても色あせせず煮くずれしなくて、ほかの野菜とも味が合うなど、調理面で特長があるためですが、案外育てやすいので、家庭菜園にもとり入れやすい野菜です。
 生育適温は15~22℃と冷涼な気候を好み、秋が一番育てやすいのですが、ハクサイなどに比べると格段に暑さにも耐えるし、小型野菜だけに、生育期間が短いため、今から種まきしても50日内外で収穫できます。
 原産地の中国にはタイプの異なる極めて多くの品種がありますが、それらをもとにわが国で栽培しやすいように改良された青帝チンゲンサイ、長陽、青軸パクチョイなどが、暑さにも比較的強く、これからの栽培向きです。
 畑に直まきする方法は、くわ幅のまき溝を60cm間隔に作り、2~3cm間隔になるよう種まきし、2回ほど間引きして最終株間が15cm内外になるようにして育てます。少ない株数でよければ、3号ポリ鉢(直径9cm)に4~5粒まき、育つにつれて間引きして1本残しとし、本葉4~5枚のとき、株間15cm内外で畑に植えつけます。肥料は元肥として完熟堆肥、油粕、化成肥料を前もって畑全面にばらまき、育つにつれて1~2回油粕と化成肥料を株の周りに施し、軽く土に混ぜ込んでおきます。アブラナ科の野菜に共通のことですが、コナガの幼虫やヨトウムシなどにやられやすいし、鳥も好んで食べます。害虫には殺虫剤を早めに散布することですが、鳥害を併せての対策として一番良いのは、軽くて薄い不織布などのべたがけ資材を用いることです。防暑効果もかなりある、重宝な資材です。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
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  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。