長い間新鮮な味が楽しめるブロッコリー
長い間新鮮な味が楽しめるブロッコリー
カロテンとビタミンCが豊富、その他生活習慣病の予防に役立つ成分も多く含み、緑黄色野菜の代表種です。頂花蕾(ちょうからい)と、後に続く側花蕾(そくからい)と、葉茎菜類の中では長い間収穫が楽しめます。
春まきと夏まきがあり、長く取れるのは夏まき。種子袋に書いてあるまきどきに従ってまきましょう。
少ない株数なら3号ポリ鉢に、多い場合はセルトレイ(128~96穴)に、いずれも育苗専用の用土を用い、1鉢(穴)に3粒まきます。本葉2枚に育った頃、勢いの良いもの1本を残し、他ははさみで切って間引きます。
この頃は暑い日が続くので、苗は強い日差しを避けるよう、日中木陰に移したり、よしずやネットで日よけして、晴天なら朝、昼、夕方の灌水(かんすい)に努めましょう。
セル苗では本葉3~4枚、ポリ鉢苗では本葉5~6枚になったら定植です。株間は40~45cmとします。元肥には良質の堆肥、または乾燥牛ふんとピートモスを多めに施します。
ブロッコリーの根は湿害に弱く、水はけが悪いと根腐れを起こしたり病害にやられやすいので、深植えを避け、降雨後に株元や通路に水たまりができないよう、排水に十分注意しましょう。
植え付け3週間後に第1回追肥を行い、さらに3週間後に第2回追肥を行います。
頂花蕾と側花蕾兼用の品種は、頂花蕾収穫後と、側花蕾の収穫が始まったら適宜追肥し、品質の良い花蕾を収穫するよう心掛けます。
育苗時から本畑での生育前期にかけて、アブラムシやコナガ、アオムシなどにやられやすいので、べた掛け資材を被覆したり薬剤を早めに散布したりして防除します。多湿が続くと黒腐病や軟腐病が発生することがあるので、早期発見に努め早めに薬剤散布して防ぎましょう。
頂花蕾は、径12~13cmで収穫します。その後、葉の付け根から脇芽が伸び、その先に側花蕾を付けます。これはそう大きくなりませんので、径3cmを目標に必要に応じて花茎を3~4cm付けて収穫します。いずれも蕾(つぼみ)が大きく膨らみ、黄ばみ始めてくると品質を損ねますので、緑が濃く花蕾が締まっているうちに収穫します。
花茎にも花蕾以上にビタミンCが含まれ、食味が良いので、有効に利用しましょう。
【注釈】
掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。
- 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
- 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
- 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。