茎が球形に膨らむコールラビー

茎が球形に膨らむコールラビー

200906.gif 茎の基部が球状に膨らみ、カブのようになるコールラビー。別名は「球形カンラン(甘藍=キャベツ)」「カブカンラン」といいます。一見、葉はカリフラワーに似ていますが、葉キャベツから分化したもので、キャベツの原始系とされています。
 地中海北岸地方の原産で、わが国に導入されたのは明治初期です。比較的古い野菜ですが、あまり知られていなかったのは、食べ方が分からず、和食にはあまり合わなかったためのようです。
 ブロッコリーに似た癖のない味で、歯応え良く甘味があります。皮をむいて薄切りにし、サラダやあえ物、ぬか・塩漬けに。また、いため物やクリーム煮にしたり、油揚げなどと合わせて煮物にしたりと、いろいろアレンジできる野菜です。
 まだ栽培が少ないので、品種は球茎が白緑色の「グランドデューク」「サンバード」、赤紫色の「パープルバード」など、わずかしか知られていません。
 冷涼な気候を好みますが、キャベツよりも低温や高温に耐えるので、栽培しやすい野菜といえます。種まきの適期は、6月中旬から8月初旬ぐらいまでの夏まきと、9月上旬から10月上旬にかけての秋まきです。
 元肥はベッド全面に化成肥料と油かすをまき、15cmほどの深さに、あらかじめすき込んでおきます。
 種まきは図のようにベッドに溝をつけ、20cm間隔ぐらいにすじまきし、育つにつれて逐次間引きし、最終株間を16~18cmとします。
 生育の途中で、球が4~5cm径に肥大したころ、球の下方から横にかけて出た葉を切り取り、球の肥大を促します。上方の5~6枚は残しておきましょう。
 球径が7~8cmに肥大したら逐次収穫します。球の下部1cmくらいは堅くて食べられないので、切除しましょう。新聞紙に包んで冷暗所に置けば半月ぐらいは十分持ちます。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

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  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
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