取れたての味が格別 インゲンマメ
取れたての味が格別 インゲンマメ
インゲンマメは、つる性とわい性(つるなし)がありますが、味が良いのはつる性種です。今すぐに種まきすれば1カ月半くらいで収穫でき、その後1カ月以上も収穫できます。品種は筋なしで良質な「ケンタッキー101」「王湖」「スラットワンダー」「モロッコ」などがあります。
豆類の連作は避け、元肥に完熟堆肥(たいひ)と油かすを少量すき込み、株間を30cm取り、1カ所3粒まき、本葉が開いたころ2本立てに間引きます。
つるが伸び始めたら、早めに図のように低い位置で交差させ、先端が低くなるように支柱を立てます。こうすると先の方まで手が届きやすく、収穫盛りになってからの収穫がしやすいのです。
収穫盛りに入って葉色が淡くなり始めたら、若干の化成肥料を追肥します。土壌の乾きには弱いので、乾く畑では株元に敷きわらをし、アブラムシの発生が見られたら早めに防除することが大切です。
さやに子実の膨らみが見られてきたら収穫適期です。
取り遅れないよう留意して、店頭に並ぶものより新鮮な、取れたての味を楽しみましょう。
つるなし種は種まき後、50~55日で収穫できる短期野菜です。「三度豆」ともいわれるのは、種まきシーズンが3回もあるという意味です。収穫期間は15~18日と短いので、今から7月中旬ごろまで、2~3回種まきし、リレー栽培で収穫期間を延ばすのがよいでしょう。
品種は「マスターピース」「江戸川」など古いものから、近年改良の「アーロン」「セリーナ」「つるなしモロッコ」など数多くあります。株間は20cmと密植にし、つる性と同じ要領で育てますが、支柱は不要なので、栽培は至って簡単です。
【注釈】
掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。
- 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
- 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
- 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。