暑さに強く育てやすいカイラン
暑さに強く育てやすいカイラン
盛夏に入ると家庭菜園も夏枯れで、青物が途切れがちになります。こんな時に育てておくと重宝するのがカイランです。
カイラン(芥藍)はキャベツの仲間で、葉はキャベツに似ていますが、早くから茎が太く伸び、やがてとう立ちしてきます。その若い葉と、伸びてきた柔らかな花茎を利用するのです。耐暑性のある南方系の野菜で、中国南部から台湾、東南アジア方面で夏野菜として広く栽培されています。
まき時の幅は広いのですが、夏どり中心なら今の時期がよく、種まき後50~60日で収穫できます。
早めに完熟堆肥(たいひ)と油かす、化成肥料を全面に耕し込んでおいた畑に、50cm間隔にくわ幅のまき溝を作り、3~4cm四方に一粒ぐらいの割合で種をまきます。育つにつれて間引き、最終株間を10cmぐらいにします。途中で2回ほど追肥をして、肥切れさせないように軟らかく育て上げます。
128穴のトレーで本葉3~4枚の苗に育てて、80cm幅のベッドを作り、10×10cm間隔に植えつけて育てれば、そろった良品が得られます。肥料の与え方は前述の直まきと同様にします。害虫がつきやすいので、早めに発見し、防除をする必要があります。べたがけ資材をトンネル状に覆い、害虫の飛来を防ぐのがおすすめです。
収穫は草丈が15cmぐらいに伸びたころからが適期です。若葉やつぼみはいため物や揚げ物に、茎の部分はサラダなどに用います。また汁の実や漬物にしてもおいしく食べられます。
【注釈】
掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。
- 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
- 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
- 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。