堆肥づくりのシーズン

堆肥づくりのシーズン

200601.gif 野菜づくりの成功のポイントは良い土づくりにありますが、そのための第1条件は、畑に地力をつけることです。このときに大切なのが堆肥です。
 堆肥の材料としては稲わら、落ち葉、枯れ草、家畜ふんなどの有機質資材が必要ですが、その材料は身近にたくさんあります。庭の落ち葉や雑草、台所から出る生ゴミに至るまで、分解するものなら何でも堆肥資材になります。堆肥づくりはこれらの材料を集めることから始まりますが、この時期は材料が豊富であり、今から着手すれば春の夏野菜の準備に10分間に合います。
 堆肥づくりの基本は、これらの材料に含まれている糖類やタンパク質を、微生物の働きによってよく分解させることです。そのためには微生物が働きやすい条件を上手に作り出すことです。そこで大切なのは水と空気のバランス、微生物の体を構成するタンパク質のもとになる窒素成分です。
 作り方のコツは、堆肥資材に水と窒素源(油かす、米ぬか、鶏ふん、硫安肥料など)を加え、適当な酸素量となるように足で踏み固めることです。実際には材料を30cmほどの厚さに積み、水と窒素源を与えて踏みつけ、さらに2層、3層と積み上げます。雨を受けると水分過多になり、また肥料成分が流失するので、プラスチックシートで覆い、発酵を待ちます。その後2~3回積み直して均一に腐熟させ、黒ずんで砕けやすくなったら、良い堆肥の出来上がりです。

一覧へ

【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。