ハクサイの苗作りと畑の準備
ハクサイの苗作りと畑の準備
かたく結球した無病のハクサイを作るのに一番大切なことは、適期に種まきし、健全な苗を作り、有機質を十分与えた肥よくな畑に植えつけ、害虫防除を怠らないことです。
まき時は酷暑が過ぎたすぐのころ(埼玉県内では9月1日~5日ごろ)です。早まきし過ぎると暑さで育ちにくく、遅れると寒くなるまでに十分な葉数(70~100枚)と葉の大きさが確保できず、ゆるい結球の小玉になってしまいます。
種まきはセルトレイか、少ない本数でよければ3号のポリ鉢を用いて、3~4粒まきにします。4~5mm厚に覆土し、十分かん水してその上を新聞紙2~3枚重ねで覆い、涼しい場所に置くと、3日目ごろから発芽します。大部分発芽したら、遅れずに新聞紙を取り除いて緑化させます。萎れさせないようかん水に注意しながら、育つにつれて間引きし、1~2本立ちにします。
15~20日後、本葉3~5枚(図参照)に育ったころ畑に植えつけ、さらに10日ぐらいして生育し始めたら、間引いて1本を残します。
畑はできるだけ早いうちに、苦土石灰をまいてよく耕しておき、その後植えつけるうね全面に十分なたい肥と油かす、化成肥料をまき、15cmほどの深さに耕し込んでおきます。水はけをよくすることが大切ですからうねは高めに作り、降雨時に水たまりができないよう注意します。
苗のうちからシンクイムシ、ハスモンヨトウなどの害虫が必ずといっていいほど発生します。苗床から定植20日後ぐらいまで、べたがけ資材を覆うか、または薬剤を散布して防除を怠らないようにしましょう。
【注釈】
掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。
- 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
- 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
- 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。