茎が球形に肥るコールラビー

茎が球形に肥るコールラビー

 キャベツの変種。葉は小さく葉柄は長く伸び、葉が繁茂するにつれて茎の基部が肥り、直径6~8cmぐらいの球茎になります。利用の仕方が分からないためか知名度は低いですが、サラダ、糠漬け、塩漬け、スープ、シチュー、炒めものなど、工夫すれば用途は広いので、家庭菜園から増やしていきたい野菜の一つです。
 冷涼な気候を好み、生育適温は15~20℃ですが、キャベツよりも高温や低温によく耐えて育てやすく、種まきは3~9月までできます。
 キャベツより強健なくらいですから、畑に50cm内外の間隔でクワ幅のまき溝をつくって種まきし、2~3回にわたって間引きして最終株間を8~10cmぐらいにすればよく育ちます。元肥はあらかじめ畑全面に完熟たい肥と、油粕、化成肥料をばらまき、20cmほどの深さに耕し込み、生育中に2回ほど列の片側に化成肥料を追肥して、肥切れさせないようにして育てます。
 プランターや大型の平鉢などに植えて、球茎が肥大するのを眺めるのも一興です。緑色種と紅色種を混植すればいっそう楽しめます。この場合は少ない苗数でよいので、ポリ鉢(直径9cmぐらい)に5~6粒種まきして、育つにつれて間引き、1株残しとし、本葉5~6枚になったら容器に植えつけます。
200407.gif いずれの場合も図のように、球茎の下半分から出た葉は、大きくなったらもとの方からハサミで摘除してください。
 球茎の直径が6cm以上に肥大したころから逐次収穫して利用します。根に近い部分は固くて食べにくいので切り捨て、上部の皮をむいて4~5mmの薄切りにし、塩もみして用います。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。