エダマメ、トウモロコシはセル苗で

エダマメ、トウモロコシはセル苗で

 晩霜のおそれがなくなったなら早目に種まきして育て、なるべく早どりする方が成功しやすいのが、エダマメやトウモロコシです。遅くなるほど害虫にやられやすいし、高温で実の入りも悪くなりやすいからです。
 いずれも畑に直まきして栽培すると、芽生えしたところを野鳥に食べられてしまうことが多くなりました。その対策としては、セルトレイに種まきし、苗に育て上げてから畑に植えつけるのが一番安全です。身近で入念に管理することができるためよくそろい、しっかりした苗で力強くスタートするので、育ちも大変良くなるのです。
 トレイは128セル(30×60cmに128の穴があいている、プラスチック製のトレイ)を用い、市販のピートモス主体の育苗用培養土を詰めて、種を一穴に一粒ずつまきつけます。トレイには全体にまんべんなく土を詰めることが肝心です。特に周辺のセルの土詰めは不足しがちですから注意します。種子が大粒なので、まく前にたっぷりかん水し、種子の上に土が5~6mmかぶさるぐらいに指先で押し込み、不足した分、また上から土で覆い、さらにかん水します。その上を新聞紙と透明フィルムで覆い、防乾・保温して発芽をうながします。すべてが発芽したら覆いを取り除き、毎日かん水して、本葉2、3枚の苗に育て上げます。
200405.gif 葉が混みはじめるぐらいの大きさになったら引き抜いてみて、根部が成型されていたら畑に定植します。抜けにくいものは、裏からセルを指でつぶすようにして浮き上がらせるとよく外れます。このぐらいの大きさになれば、野鳥にやられる心配はまったくありません。

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【注釈】

掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。

  • 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
  • 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
  • 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
    また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。