タマネギの種まき、苗づくり
タマネギの種まき、苗づくり
タマネギの種まきの適期は、9月上~中旬(関東以西の平坦地の気温を基準とした場合)です。早生の品種は早めに、中晩生の品種は半ば過ぎと、品種によってまき時を変えることが大切ですから、販売しているJA等によく確かめてから決めることです。
苗床は、半月以上前に、前作の茎葉などをきれいに取り除いた畑に、石灰と完熟たい肥を全面にまき、よく耕しておき、そこに図のようにベッド状に作ります。元肥は1m2当たり化成肥料と熔成燐肥(または過燐酸石灰)を各大さじ4~5杯を床全面にまき、15cmほどの深さによく耕し込んで与えます。
元肥を施したら床の表面を板切れで丁寧にならし、次に板切れを押さえ付けて幅2cm、深さ1cmほどの溝を付け、その中へ種を2~3mm間隔にまんべんなくまき付けます。
種まき後、4~5mmの厚さに覆土し、手のひらで軽くおさえ、じょろに蓮口をつけて十分にかん水します。その上に細かく砕いた完熟たい肥を薄くばらまき、稲わらを2cmくらいの厚さに覆っておきます。4、5日たつと発芽してくるので、芽が伸び始めたころ、遅れずに稲わらを取り除きます。
混み合ったところを間引いて1cm間隔ぐらいにし、草丈6~7cmと14~15cmのころ化成肥料を列間に、一列当たり大さじ1杯ほどばらまき、土に混ぜ込むようにして追肥します。
11月中旬から下旬ごろ、苗の根元付近の太さが4~5mm以上に育ったら畑に植え付けます。
寒い地域で越冬中に枯死株が出て育てにくい場合は、穴あきポリマルチを被覆してその穴に4、5粒種まきし、間引いて1本立ちにする直まき栽培法にするのが得策でしょう。
【注釈】
掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。
- 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
- 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
- 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。