果菜類の追肥のポイント
果菜類の追肥のポイント
五月に畑に植え付けたキュウリ、トマト、ナスなどの果菜類は、気温の上昇とともにぐんぐん育ち、果実のふくらみも早まってきました。育ちが盛んになるにつれて、根からの肥料の吸収も多くなり、元肥に与えた肥料分だけでは足りなくなるので、追肥により、不足分を補ってやる必要があります。
●追肥のポイント
1.適期を逸しないこと。
2.肥料の種類を選び、適量を守ること。
3.吸収しやすい位置に順次施すこと。
などが挙げられます。
キュウリ、ナス、ピーマンなどは実どまりがよいので、植え付け半月後に第1回を、その後15~20日に1回の割で、計3~4回与えます。トマト、スイカ、カボチャなどは早く与えすぎると草勢が強くなりすぎ、実どまりしにくくなる懸念がありますので、着果し果実がゴルフボール大以上に肥大するのを見届けてから、与えるようにすることが肝心です。
肥料の種類は、化成肥料と油かす、または有機配合肥料などが適し、量は1株当たり、各大さじ1~2杯ぐらいを目安に、葉色や生長速度により、手加減して与えます。2~3回目になると生育盛りとなり、収穫も増えてくるので、2~3杯ぐらいに増量していきます。
施す位置は、根の先端付近が肥料を一番吸収しやすいので、第1回は株の周囲に、株元から15~2cm離して円状とし、2回以降は列に沿ってくわで軽く溝をつくって与え、必ず土を覆っておきます。トマト、スイカなどは根が張ってから第1回を施すので、はじめから溝状に与えるのが合理的です。
【注釈】
掲載している農薬の使い方(農薬使用基準)は、農林水産省が公開している記事掲載時点での農薬登録情報等と基に作成しました。
農薬使用の際は、下記に注意してください。
- 登録内容に変更がないか、必ず最新情報を確認する。
- 使用の際は、ラベルの注意事項を必ず確認し、適切に使用する。
- 農薬使用基準は、農薬取締法に基づき、作物ごとに該当する農薬の使用方法、使用時期、回数などについて使用者が守るべき基準です。
また、同一成分を含有する農薬を併用する場合は、成分の総使用回数に従う。